とある夏の日、Twitterを眺めていたらすてきな“猫面鬼瓦”の写真が流れてきました。
これは…!?　と改めて読みますと、
村田町歴史未来館で開催中の企画展『猫にお願い-東北地方の猫神・猫絵馬・猫供養-』に出品されているものだとわかりました。
村田町歴史未来館…?…おっと宮城県です。

ほいほいと気軽には行けません。
残念、…と一度は諦めたものの、募る猫神様への想い。
諦めきれずに、家族を巻き込んで一泊二日猫にお願い〜東北地方の旅、と相成りました。

「猫は、古くから養蚕農家や米蔵の鼠除けとしての益獣、愛玩動物として飼われていました。養蚕の鼠除けでは、猫の絵が入ったお札が各地から出されました。猫を神格化して祀った神社、猫を供養した塚や石碑などが、特に福島・宮城・岩手で多く見つかっています。
今回の企画展では、猫を描いた絵馬、猫の絵が入った鼠除けのお札、猫の石像・木像など、民俗資料を通して猫と人の関係を探ります。」（企画展『猫にお願い』パンフレットより）

実際行ってみると、思っていたより膨大な資料…
しかしどれもこれも人と猫との関係や、養蚕に対する願いを色濃く写し取った貴重な資料でした。

今回ミレージャギャラリー「CATScats」で展示させて頂いている『奉納・夜風除け』は、猫と親密な関係を築いてこられた先人達へのリスペクトを込めて作りましたものです。（福島県のとある地方では、鼠のことを”夜風”と呼ぶそうです）

…うまく昇華できずにだいぶ小さいモノになってしまいましたが…
こんな小さい作品ですが、こんな背景があったのだなとご高覧頂けたら幸いでございます。